１．事故発生

岩出市在住の女性（４０代）が自動車を運転し、信号待ちで停止していたところ、前方をよく見ていなかった加害者運転の自動車に追突されました。依頼者は、頚椎捻挫、腰椎捻挫の傷害を受けました。

２．相談・依頼のきっかけ

依頼者は、交通事故後の通院治療が一通り終わりました。そこで、以前、当事務所に依頼されたご家族の方が、示談交渉について依頼したいとのことで、相談されました。

３．当事務所の活動

依頼者は、痛みの症状が完全には治まっていませんでしたが、後遺障害申請までは希望されませんでした。

そこで、当事務所において、パート分の休業損害とともに、主婦としての休業損害や、通院慰謝料など、裁判基準で損害額を計算し、示談交渉を行いました。

しかし、相手方損害保険は示談交渉では、主婦としての休業損害を認めず、約１０１万円（既払い金約５６万円を除く）しか支払わないとのことでした。

そのため、当事務所で、交通事故紛争センターに和解あっせんを申立てました。

４．当事務所が関与した結果

当事務所において、依頼者が事故より日常生活や職務に支障が生じていることなどの事情を、具体的かつ詳細に示したことなどから、主婦としての休業損害が認められた和解案の提示を受け、約１４７万円（既払い金約５６万円を除く）での和解がまとまりました。

５．解決のポイント（所感）

損害保険側の示談提案は、裁判基準よりも下回ることが多く、特に、専業主婦や兼業主婦の方の休業損害について、低額に評価する傾向が多いように思われます。主婦の方が交通事故被害にあわれたときは、特に休業損害額について、注意が必要です。

専業主婦や兼業主婦の方が交通事故にあわれたときは、示談書にサインしてしまう前に、一度は弁護士にご相談ください。