1.事故発生
和歌山市在住の未成年のお子様が自転車で交差点にさしかかろうとしたところ、反対方向から曲がってきた加害者運転の原付に衝突されました。お子様は、頚部挫傷、右下腿挫創、左大腿挫傷等の傷害を受けました。
2.相談・依頼のきっかけ
お子様は、約3ヶ月間の治療を受け、怪我が治り、加害者側損害保険より賠償額約35万円(既払い金と過失相殺分を除く)の示談提案を受けました。しかし、お子様のご両親が、この金額で示談してよいか分からなかったため、当事務所に相談されました。
3.当事務所の活動
当事務所で検討したところ、加害者側損害保険からの示談提案内容は、慰謝料について概ね自賠責基準で計算しているものでした。そこで、当事務所で受任し、裁判基準で損害額を計算して、積極的な示談交渉を行いました。
4.当事務所が関与した結果
示談交渉開始から約1週間で、約50万円(既払い金と過失相殺分を除く)での示談がまとまりました。
5.解決のポイント(所感)
交通事故の被害者がご自分で示談交渉される場合、相手方損害保険は、裁判基準を下回る示談提案をしてくることが多いようです。
弁護士に示談交渉を依頼すれば、裁判基準で交渉しますが、通院期間が短くて損害額がそれほど大きくないときに、弁護士費用を自己負担するのでは、弁護士に依頼するメリットが生じないこともあります。
そのような場合でも、弁護士費用特約があれば、自己負担なく弁護士に示談交渉を依頼できます。
今回のケースでは、ご家族の方が弁護士費用特約に加入されていたため、これを利用することができました。このように、弁護士費用特約は、とても便利な特約ですから、任意保険に加入される際には、ぜひ特約に加入されることをお勧めします。